先に結論
エキストラバージンオリーブオイルには、オレオカンタールを含むフェノール成分が含まれています。これらは炎症に関わる体内経路との関係が研究されており、特定の炎症マーカーに変化が見られた人試験もあります。
ただし、「オリーブオイルが炎症を治す」「薬の代わりになる」という意味ではありません。成分量はオイルごとに異なり、人を対象とした研究は、実験室で示された仕組みほど単純ではありません。
味:喉に残る辛味はどこから来る?
鮮度のよいエキストラバージンオリーブオイルには、青々しい香り、苦味、喉の奥に残るピリッとした感覚があります。オレオカンタールは、この独特な喉への刺激に関係する成分の一つです。
ただし、辛味は濃度を測る検査ではありません。品種、収穫時期、搾油、保存状態、ほかのフェノール成分によっても味は変わります。辛味だけで成分量や健康への作用を断定することはできません。
食:オレオカンタールとは
オレオカンタールは、バージンオリーブオイルに自然に含まれるフェノール成分です。実験研究では、炎症反応に関わるシクロオキシゲナーゼという酵素経路に作用することが示されました。この経路はイブプロフェンも関与するため、両者が比較されることがあります。
しかし、これは生化学的な仕組みの比較です。食品は医薬品のように成分量や用量が一定ではなく、オリーブオイルには脂肪酸や多様なフェノール、香り成分が含まれます。「天然の痛み止め」と表現するのは適切ではありません。
使い方:毎日の料理に無理なく取り入れる
オリーブオイルは食品として楽しみます。野菜、豆、スープ、魚、パンにかける、ドレッシングにする、日々の加熱調理に使うなど、食事全体に合う量を選びましょう。
苦味や辛味を感じたいときは、少量をパンにつけるか、料理の仕上げに使う方法があります。レシピ一覧で使い方を探したり、OLIOの商品情報を確認したりできます。
根拠:作用の仕組みと人での効果は別
実験研究は、特定の成分が管理された条件で何をするかを調べます。一方、人試験では、特定のオイルを特定の量と期間で摂取したとき、実際の測定値が変わるかを調べます。
肥満と前糖尿病のある人を対象に、オレオカンタールとオレアセインを多く含む試験用オイルと一般的なオリーブオイルを比較した無作為化クロスオーバー試験があります。ただし、その結果をすべてのオイルやすべての人に当てはめることはできません。
複数の試験をまとめた研究では一部の炎症マーカーに変化が報告されていますが、結果が一貫しない項目もあります。オイルの成分、摂取量、食事、期間、参加者の違いがあるためです。
健康:慎重に言えること
エキストラバージンオリーブオイルは、バランスのよい食事の一部として使えます。フェノール成分の研究には意義がありますが、現時点で言えるのは、特定の炎症経路や指標との関係が研究されているということです。病気の予防、治療、改善を保証するものではありません。
痛み、腫れ、発熱などが続く場合や炎症性疾患の診断を受けている場合は、医療機関に相談してください。食品の記事を理由に処方薬を変更しないでください。