イタリアの海沿いの小さな食堂では、こんな一皿によく出会う。柔らかく茹でたじゃがいもと、さっと火を通したイカ、そこにレモンとオリーブオイルを合わせるだけ。飾り立てないことが、そのままごちそうになる。
じゃがいもが柔らかさを、イカが心地よい歯ごたえを、そしてセロリを加えるならその歯切れのよさが、味わいに輪郭を与えます。
オリーブオイルは、ここでは仕上げの一滴ではありません。じゃがいもとイカがまだ温かいうちに和えると、オイルはレモンと胡椒を連れて内側まで染み込んでいきます。冷めた状態ではオイルはあまり染み込みませんが、温かいうちならひと口ごとに深く行き渡るのです。ポリフェノールなどの栄養成分は、体内での利用に関与すると言われています。オイルの脂質は、食後の満足感とも関連しています。
レモンの酸味がオイルとイカのコクを引き締め、セロリの歯切れが柔らかさに変化を加えます。仕上げのパセリは、青々とした香りをそっと添えるだけで十分なのです。
じゃがいもが炭水化物を、イカがたんぱく質を担うので、この一皿だけで食事として成立します。オイルを残さず拭うなら、バゲットを添えるのもよいでしょう。
食材 / 分量 / 役割と機能
食材 分量
生イカ(カラマリ) 500g
黄金じゃがいも 500g
エキストラバージンオリーブオイル 大さじ4
レモン(果汁) 1個分
イタリアンパセリ(みじん切り) 1束
黒こしょう 小さじ1
塩 ひとつまみ
セロリ(薄切り、お好みで) 1本
ステップ1|じゃがいもを茹でる
角切りにしたじゃがいもを、塩を加えた水から茹でる。沸騰後10〜12分、形が崩れない程度に柔らかくなるまで火を通し、湯を切って大きめのボウルに取り分ける。
ステップ2|イカに火を通す
同じ湯(または新しい湯)にイカを入れ、2〜3分だけ火を通す。白く不透明になったら合図なので、すぐに湯から引き上げる。長く茹でるとゴムのような食感になるので注意する。
ステップ3|ドレッシングをつくる
具材がまだ温かいうちに、オリーブオイル、レモン果汁、塩、胡椒を小さな器で混ぜる。
ステップ4|和える
温かいイカとセロリをじゃがいものボウルに加え、ドレッシングを回しかけて優しく和える。じゃがいもが温かいうちに、オイルとレモンを内側まで含んでいく。
ステップ5|仕上げる
刻んだパセリを加えて和える。温かさがパセリの香りを引き立てる。
ステップ6|休ませる
5分ほど置いてから盛り付ける。味がなじむ時間をとる。
合計(2人分) / 1人分
カロリー たんぱく質 脂質 食物繊維
合計 1,287kcal 88.0g 55.5g 8.5g
1人分 644kcal 44.0g 27.8g 4.3g
主な栄養源は、イカ(良質なたんぱく質)、じゃがいも(複合炭水化物)、オリーブオイル(良質な脂質)です。
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